東東京都民銀行の「前給」とは

「前給」とは、社員や派遣スタッフなど従業員が給料日前にお金を受け取れるという、臨時の給与支払制度です。東京都民銀行はこの金融サービスについて、2005年にビジネスモデル特許を取得しています。これは銀行業界でも初の試みでしたが、今ではかなりの数の企業が「前給」を採用しています。

例えば学生などがアルバイトスタッフとして夏休みに働いても、通常は翌月の25日でないと給料は振込まれません。そこで、働いた分の給料を必要に応じて前渡しで受け取れたら便利だろう・・・という発想から生まれたのが「前給」でした。顧客のニーズがどこにあるか、ということを常に観察し研究してきたところから生まれた商品です。

給料日前に医療費や冠婚葬祭など予定外の出費が必要になった時など、本当に困ってしまいますね。会社に前払いを頼むのは気が引けて頼みにくいし、ローンを利用すれば利息分がかかります。カードの支払があるときなど、残高不足にならないようとっさの資金が必要になったりもします。前給は勤務先の上司の承認などいらないし、審査もありません。もちろん金利も付きません。携帯やパソコンからでも簡単に申し込め、早ければ翌日に給料の振込み口座に振込まれます。もちろん、給料からは前給の分は差し引かれます。

前給を利用するには、勤務先の企業がこの制度を導入していなければなりません。各自口座への振込手数料は従業員の負担です。利用限度額などの条件は、各企業で独自に決められます。東京都民銀行としても手数料がはいってくるのですから、良いサービスと言えますね。

最近ではこの前給を利用している企業は日本全国に広がっています。雇用スタイルの多様化で、アルバイトやパートなどを含め従業員の定着率の低さがどの企業でも悩みの種となっている昨今、前給の制度は福利厚生制度の一環として求人募集の大きな求心力ともなっています。さらには良い人材が採用でき、離職率も低くなったというデータも出ています。